一般ニュース 11月2009年
 
25/11/09 今後2年間で航空機の購入などに44億ドルを支出 − カンタス航空
25/11/09 10年ぶりにブリスベン線の再開を検討 − フィリピン航空
25/11/09 2012年にも南ヨーロッパへの就航の可能性 − ジェットスター航空
18/11/09 カンタス航空の旅客システムの故障で国内線と国際線のフライトに遅れ
18/11/09 カンタス機が着陸禁止時間を1分過ぎて着陸できず−アデレード空港
18/11/09 来年フィジーに週4便で運行を開始 − ジェトスター航空
11/11/09 ブリスベン線が廃止路線から免れる? ー 日本航空
11/11/09 9月のオーストラリアの貿易赤字額が前月より増加 − 豪統計局
11/11/09 フィジーへのデイリーでの就航を発表 − Vオーストラリア航空
04/11/09 2ヶ月連続で政策金利を引き上げて3.50%に − 豪準備銀行
04/11/09 デルタ航空とバージンブルー航空の提携に許可 − 豪消費者委
04/11/09 12月にメルボルンに就航 − ビバ・マカオ航空

                                                

11月25日2009年 今後2年間で航空機の購入などに44億ドルを支出 − カンタス航空
11月25日2009年 10年ぶりにブリスベン線の再開を検討 − フィリピン航空
  フィリピン航空は、オーストラリアのネットワークの見直しをしており、10年ぶりにブリスベンへの運行が再開されるかもしれない。 
  同社は、マニラ/メルボルン/ブリスベンを週2便の三角運行を検討している。 同社が最後にブリスベンに運行したのは1990年代後半で、アジア金融危機が同社に打撃を与える直前であった。 同社は現在、マニラ/メルボルン/シドニー間を週5便で運行している。 9月まではデイリーで運行していたが景気の悪化で2便を削減、しかし景気の改善傾向がみられ11月末からデイリー運行に戻すことにしている。 
  関係筋によると、もし経営陣がこの計画に賛成すれば、マニラ/メルボルン/ブリスベン/マニラのサービスが来年3月10日から開始されるとしている。 このブリスベン線のサービスを含めたオーストラリアのネットワークの見直しは、今月までには結論が出される模様である。 ある関係者は、「ブリスベン線の運行再開は、長い間議論の対象となっていたが、マーケットの状態が改善してきたことで現実味を帯び始めた」と話した。 (Source: Travel Today, 19/11/09 "PAL set for Brisbane after 10-year hiatus")
11月25日2009年 2012年にも南ヨーロッパへの就航の可能性 − ジェットスター航空
  ジェットスター航空が、2012年から南ヨーロッパへ就航する可能性が出てきた。 
  カンタス航空のアラン・ジョイスCEOは、イタリア南部かギリシャが就航先の候補とし、北ヨーロッパへの就航については、納入が大幅に遅れて、ジェットスター航空が2013/14.年度からしか受領できないB787が来るまでは可能性はないとしている。 そして、「我々はすでに追加の5機のA330を受領しており、ジェットスター航空が南ヨーロッパに就航することは可能である。 おそらく2012年以降の就航になる。 就航のタイミングは、マーケットの状態やアジアの様々なハブ運行先との交渉による。 我々はジェットスターのサービスについて適切な準備をする必要がある。 また、B787は素晴らしい飛行機で、カンタス航空の高級なステータスを強化し、ジェットスター航空にも北ヨーロッパへの就航の可能性をもたらす」と話した。 (Source: Travel Today, 16/11/09 "Jetstar to Europe in 2012")
11月18日2009年 カンタス航空の旅客システムの故障で国内線と国際線のフライトに遅れ

  カンタス航空の旅客チェックイン システムに3時間に渡って不具合が生じ、マニュアルでの作業を余儀なくされ、オーストラリア全体の国内線と国際線のフライトに遅れが出た。 
  11月16日午後5時に同社の旅客コンピューターシステムのアマデウス(Amadeus)に不具合が発生し、午後8時に復旧するまで、カンタス航空や他社のフライトに影響が出た。 同社の広報担当は、「午後5時にアマデウスに不具合が発生し、マニュアルで旅客のチェックインを行なったために、オーストラリア全体のフライトが45分から1時間遅れる原因となった。 しかし、現在は復旧している」と話した。 
  また、アマデウスのチェックイン システムを使用しているユナイテッド航空、英国航空、タイ航空などの主要国際線航空会社のフライトにも影響が出た。 (Source: AGE/AAP, 16/11/09 "Qantas check-in meltdown causes delays")

11月18日2009年 カンタス機が着陸禁止時間を1分過ぎて着陸できず−アデレード空港
  アデレードに向かっていた乗客は、「アデレード空港の着陸禁止時間を1分過ぎることになり、フライトがキャンベラに着陸することになった」と話した。 
  このカンタス航空のフライトは、シドニー空港での悪天候や乗務員の問題で出発が遅れていた。 乗客が夜間の離発着禁止時間のために着陸できないと知らされた時は、同機はすでにアデレード空港に向かって降下していた。 地元選出のTom Koutsantonis議員は、「離発着禁止時間を守るのは航空会社の責任で、離発着禁止時間帯を緩和するべきではない。 離発着禁止時間の設定は昔から行なわれており、11時以降に離発着が出来ないのは、カンタス航空、バージンブルー航空、タイガー航空などみんなが知っていることである。 周辺住民の安眠を守るために必要である」と語った。 
  アデレード空港によると、1週間前にもパースからのフライトの着陸予定時間が離発着禁止時間を9分過ぎることになり、そのまま引き返したとしている。 アデレード空港は、民家に近いことから午後11時から翌日の午前6時までは離発着が禁止されているが、一部の貨物機はこの規則があるにもかかわらず着陸した例がある。 (Source: ABC, 13/11/09 "Flight misses Adelaide curfew by one minute")
11月18日2009年 来年フィジーに週4便で運行を開始 − ジェトスター航空
  カンタス航空のアラン・ジョイスCEOは、ジェットスター航空が来年フィジーに就航することを明らかにした。 
  これは
国際航空委員会(IASC:International Air Services Commission)からジェットスター航空に週852席の席数しか割り当てられなかったが、A321機で週4便の運行が可能として就航する判断に至った。 ジョイスCEOは、「オーストラリア政府とフィジー政府との2カ国協定では余剰の席数は残っていない。 短期的にはこれ以上の割り当ての増加は不可能であろう。 ジェットスター航空は来年フィジーに運行を開始する」と話した。 (Source: Travel Today, 12/11/09 "Jetstar to operate to Fiji")
11月11日2009年 ブリスベン線が廃止路線から免れる? ー 日本航空
  日本航空が経費削減を続ける中で、最近発表された廃止する路線からはブリスベン線が免れた。 
  以前からブリスベン線の廃止が噂されているが、日本航空のオーストラリア事務所のマティウ・カッピット広報担当はTravel Today社に対して、ブリスベン線の廃止については本社からは何も聞いていないとし、ブリスベン線の業績はどうかの質問について、「まあまあ良い。 しかし、現在すべてが見直しの対象となっている」と話した。 
  日本航空は昨日、東京/杭州・青島・厦門線を含む海外8路線と国内8路線を廃止する計画を発表し、、すでに大阪/シンガポール/クアラルンプール線、大阪/ハノイ線は廃止された。 また東京/ロンドン線は週14便から7便に減便されている。 同社のコーポレート・アフェア担当のManabu Sato部長代理は、「日本航空は今、出血している状態である。 回復するためにさらなる路線が廃止になると思う」と語った。 また同社は来年までには、国際線13路線と国内線15路線を廃止すると発表している。 
  政府と民間のメンバーから成る日本航空再生タスクフォースが結成され、来月には彼らによる再建推薦案が提示される予定である。 カッピット広報担当は、「12月中旬から来年1月にかけて、より明らかな計画が示されるだろう」と語った。 (Source: Travel Today, 06/11/09, "Brisbane escapes latest JAL cuts")
11月11日2009年 9月のオーストラリアの貿易赤字額が前月より増加 − 豪統計局
  オーストラリア統計局(ABS)が発表した最新の統計によると、9月のオーストラリアの貿易赤字額が8月より2億3,900万ドル(15%)増加し、約19億ドルになったとしている。 輸出額が5%増えて202億ドルとなり、輸入も5%増えて221億ドルとなった。 
  石炭、コークス、たどんの輸出が9%、金(非貨幣用)も64%増えたが、農産物が3%減少した。 輸入は資本財が2%増えて40億ドルになり、また9月の輸入増加に大きく貢献したのは産業輸送機器で、28%の増加となった。 (Source: LLDCN, 06/11/09 "Australia's trade gap widens in September")
11月11日2009年 フィジーへのデイリーでの就航を発表 − Vオーストラリア航空
  バージンブルー航空の子会社Vオーストラリア航空は、国際航空委員会(IASC:International Air Services Commission)の許可を受けて、12月18日からシドニー/フィジー間をB777-300ERの機材でデイリーで就航すると発表した。 
  今回の動きは、
IASCが残るフィジーへの輸送枠をバージンブルー航空とカンタス航空に振り分けたことを受けたものである。 一方、カンタス航空側は、子会社のジェットスター航空がデイリーで運行できる十分な席数の確保が出来なかったことに異議を唱えている。 
  カンタス航空は現在、フィジーのエアパシフィック航空とコードシェアー契約を結んでいるが、同社が保有するエアパシフィック航空の46%の株式の売却を望んでいる。 ジェットスター航空は、デイリーでの運行が出来ない状況のなかで、フィジーへの就航によって利益が確保できるのかどうかを検討している。 (Source: The Australian, 05/11/09 "Virgin Australia goes daily with flights to Fiji")
11月04日2009年 2ヶ月連続で政策金利を引き上げて3.50%に − 豪準備銀行
  オーストラリア準備銀行は、安定した経済成長を維持するために、2ヶ月連続で政策金利を引き上げた。 
  大方の予想通り、準備銀行は金利を0.25%引き上げて3.5%とした。 これによって、金利が頂点の7.25%であった昨年3月以来、初めて2ヶ月連続で金利が引き上げられたことになる。 準備銀行のスティーブンス総裁は、「オーストラリアの経済状態は予想より強く、自信も回復してきた。 インフレ率は短期的には適度に推移することになるが、当初の予想ほど下落しないだろう」と話した。 (Source SMH, 03/11/09 "RBA ups rates to 3.5%")
11月04日2009年 デルタ航空とバージンブルー航空の提携に許可 − 豪消費者委

  オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は、オーストラリアとアメリカ間の太平洋路線におけるデルタ航空とバージンブルー航空の共同事業に許可を与える決定案を出した。 
  両航空会社は同委員会の動きを歓迎し、両社の申請した提携により、太平洋路線において競争力を増すことが出来るとしている。 申請した共同事業では、販売価格、収入管理、スケジュール、路線、輸送量など様々なことについて提携する内容である。 
  同委員会は今回の許可について、申請は概して”1974年取引慣行法”に抵触せず、消費者が損失を受けるよりも恩恵を受ける方が勝ると判断した。 同委員会のグラエム・サミュエル会長は、「我々はデルタ航空とバージンブルー航空の共同事業が、すでに運行をしているカンタス航空やユナイテッド航空に対して、より効率的に競争できると考えている」と語った。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 02/11/09 "ACCC approves Virgin/Delta joint venture")

11月04日2009年 12月にメルボルンに就航 − ビバ・マカオ航空
  格安航空会社のビバ・マカオ航空は、オーストラリアでの第2番目の就航地として、12月9日からメルボルンへ週2便にて直行便を運行すると発表した。 
  メルボルン空港のダミアン・トカレック氏は、「ビバ・マカオ航空のメルボルンへの新しいサービスは、ビクトリア州の人々にとって格安料金で旅行する選択肢が増える。 またビクトリア州へも海外から人が来るようになり、ビクトリア州の観光産業や経済にも良いニュースとなった。 今回のビバ・マカオ航空の就航の決定は、メルボルン市場での成長を強調している。 ビクトリア州政府とメルボルン市とともにメルボルン空港のアプローチでビクトリア州に、よりいっそうのフライトの誘致を行なっていく」と話した。 
  今回のメルボルン線の就航発表は、9月に同社としては3号機となるB767-300ERの受領を受けて行なわれた。 同社は現在、ジャカルタ、ホーチミンシティー、東京、シドニーに運行している。 (Source: Australian Aviation Express, 26/10/09 "Viva Macau to fly to Melbourne")